【ブラジル】パウリスタ・スポーツ賞 与那嶺、知花さん受賞


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(左から)ブラジル沖縄県人会の田場ジョルジ会長と、表彰された知花ガブリエラさん、与那嶺公彦さん=ブラジル・サンパウロ市議会

 ブラジルの日系社会で活躍する優秀選手や功労者を顕彰する「パウリスタ・スポーツ賞」の贈呈式がこのほど、サンパウロ市議会で行われ、ブラジル沖縄県人会(田場ジョルジ会長)推薦の与那嶺公彦(くにひこ)さん(37)=2世=が空手部門で、知花ガブリエラ・しのぶさん(19)=3世=が柔道部門で受賞した。

同賞はブラジルの大手邦字紙ニッケイ新聞社がスポーツの振興を目的に創設したもので、ことしで57回目。今回24人が表彰された。
 公彦さんは沖縄剛柔流空手道琉武館錬士六段。全ブラジル選手権・パウリスタ選手権大会で数多く優勝し、世界大会や汎米選手権大会で上位入賞を果たすなど、サンパウロで最も優れた空手家として評価されている。
 昨年同賞を受賞した沖縄空手範士十段の父・与那嶺育教さん(西原出身)とともに、県系人の多いビラ・カロン地区の道場で100人余の生徒を指導している。ガブリエラさんは女子柔道48キロ級で世界ランキング15位(2012年12月17日現在)。国内外の大会で優勝し、ブラジル代表選手の一員として活躍している。
 祖父の故・知花広繁さん(読谷村出身)は沖縄移民100周年(08年)で国際親善柔道大会を企画するなど、長年にわたり青少年を対象に柔道の普及に尽力した人で、知花家は柔道一家と呼ばれている。
 授賞式には家族、親戚、知人、県人会役員ら多くの人が駆け付け、2人を祝福した。(与那嶺恵子通信員)