【アメリカ】桜祭りに「沖縄の風」 バージニアビーチ三線グループ出演


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バージニアビーチ三線グループの演奏に合わせて演舞を披露する踊りクワディサーのメンバーら=米国バージニアビーチ市の公園

 大西洋に面する観光地、米国バージニアビーチ市は宮崎市と姉妹都市を結び、教育・文化での交流を活発に行っている。

公園には日本庭園が造られ市民の憩いの場になっている。そこで催される恒例の桜祭りにバージニアビーチ三線グループはこのほど、5回目の出演を果たし、古典音楽に舞踊、民謡にエイサー踊りと、盛りだくさんの内容で日ごろの練習の成果を見せた。
 「踊りクワディサー」のあでやかな紅型の衣装と花笠姿は観客を魅了し、パーランクーの軽快なリズムに乗って踊る息の合った演舞と歌、三線の調べが祭りを盛り上げ、沖縄伝統芸能のアピールに一役買った。
 観客の一人である県出身者は「久しぶりの琉球舞踊に歌、三線を聞き、懐かしい思いで胸が熱くなった」と話していた。
 知名度が定着してきたバージニアビーチ三線グループは地元で積極的に沖縄の文化を紹介している。
 代表の譜久嶺絹子さんは「現在メンバーは県出身者7人、他府県出身者3人、日系2世4人の14人。片道4時間の所に住んでいるメンバーとはスカイプで練習している。来年は桜祭り10周年を迎えるのでさらに練習を重ね、ウチナーグチが消滅しないように歌に力を入れ、沖縄音楽を広めていきたい」と抱負を語った。(鈴木多美子通信員)