牛主の熱気伝えたい 「写真集 闘牛女子。」発売


社会
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『写真集 闘牛女子。』を発売した久高幸枝さん=うるま市石川多目的ドーム

 【うるま】うるま市石川出身のフリーカメラマン久高幸枝さん(38)がこのほど、自身が撮りためた闘牛の写真を集めた『写真集 闘牛女子。』(ボーダーインク発行、税込み1365円)を発売した。

迫力満点の写真のほか、闘牛の楽しみ方やうんちくをまとめたコラムも充実。久高さんは「闘牛や牛主、会場の熱気が伝わってもらえるとうれしい」と語った。
 代々続く「牛カラヤー」(牛飼い)一家の長女として生まれ育った久高さん。牛の削蹄(さくてい)師でもある父唯志さんの影響を受け、唯志さんに付いていっては旧石川闘牛場などで当たり前のように写真を撮り続けていたという。
 タイトルには「女性が撮っているという点をアピールしたかった」との思いが込められる。「おじさんくさい」(久高さん)など男性的なイメージが先行しがちな闘牛だが、女性の勢子(せこ)もいるほか、女性の観戦者はここ数年で増えている。観戦料金が男性より低く抑えられているのも一因と言えそうだ。
 久高さんは「一つの闘牛大会で自分が納得できる写真が撮れるのは1枚か2枚。これからも撮り続ける」と笑顔を見せた。