障がい越え一つに ケントミファミリー、西原小でコンサート


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
手話を交えた曲を演奏し会場を盛り上げるケントミファミリー=19日、西原小学校

 【西原】難聴や神経原性筋萎縮症などさまざま障がいを持つ人たちでつくる音楽バンド・ケントミファミリーは19日、西原町立西原小学校(宮城優美校長)で「出愛に神謝!~ケントミファミリーコンサート」を開き、児童や保護者ら700人が生演奏を楽しんだ。

 手話を交えた曲「時を見つめて」や「てぃんさぐぬ花」などを演奏したほか、フィナーレではオリジナル曲「大丈夫よ~」で全員がカチャーシーを踊り、会場が一つになった。
 ケントミファミリーは、「トーミー」の愛称で知られ末期がんで昨年他界した比嘉富子さんの遺志を継ぎ、ケンさんこと我如古盛健さんを中心に、さまざまな障がいを持つメンバーが楽器や歌を担当し音楽を演奏する団体。
 ケンさんは児童らに向け、「体に障がいを持ちながらも、皆さんの前で演奏できて楽しい。一人では活動できないが、ユイマールしながらどうしたらできるかを考えている」と話した。
 児童を代表して座間味朋花(ほのか)さん(11)は「皆さんが一生懸命やっているのを見て感激した。私もいろいろなことに挑戦して勇気いっぱい頑張りたい」とお礼を述べた。