【東京】県酒造組合(平良正諭輝会長)とタイ米輸出業者協会は22日、泡盛生産のためのタイ米使用における協力推進を目指すとした連携協定を締結した。
タイ米の安全確保や安定供給、泡盛の市場拡大に向けた広報活動を展開。新たな事業開発についても双方で協力する。
千代田区の帝国ホテルで行われた調印式には、タイのテリヤピロム商務相も同席。本紙の取材に対し「琉球国時代からタイ米を使用した泡盛が製造されていたと聞き、大変光栄に思っている。タイ米の供給だけでなく、泡盛のタイでの市場開拓も大いに歓迎したい」と述べ、泡盛の販路拡大を支援する考えを示した。
県酒造組合の平良会長は「こくやまろやかさなど、泡盛独特の質が保たれているのはタイ米のおかげだ。今後も信頼関係を大切にして双方の利益になるよう協力していきたい」と話した。
タイ米輸出業者協会のラオタムタット副会長は「タイ米の品質を評価してもらい、非常にうれしい。今回、タイ政府が双方の協力推進を公認したことで、双方の結び付きはますます強固なものになるだろう」と述べた。