音楽で街活性化 「コザを日本のニューオーリンズに」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【沖縄】音楽や芸能を通して街づくりをしているニューオーリンズやニューヨークなどを事例に、コザの魅力を語り、活性化につなげようと結成した「アメリカ模合」のアメリカ視察報告と解散引き継ぎ式が15日、沖縄市中央の「プレイヤーズカフェ」であった。

15人が参加した。
 豊田益市団長は、「みんながコザを誇りに思って、ポジティブプロモーションをすることが大事。コザを日本のニューオーリンズにしよう」と呼び掛けた。
 同模合は、音楽関係の企業代表者や街づくりのNPO代表者など、「音楽が好き」を共通項に6年前に結成した。積立金で、これまで3度、アメリカの街の視察や県系人を訪問してきた。
 15日は真栄田義人さんが、4月に実施した視察でニューオーリンズ観光局に質疑応答した内容を説明。ニューオーリンズ観光局では(1)個人旅行客を呼ぶための宣伝をネットの交流サイトやニューオーリンズへの航空機直行便などに集中して行っている(2)文化を新たに商品化するのでなく、足元にある音楽文化を掘り出して伝えることに徹している(3)市長や警察、ライブハウスなどが連携して街づくりをしている―と報告した。
 同模合で築いた関係者の連携で、沖縄市内のライブハウスのチャージ料を無料にする事業などにつながった。今後は、プレイヤーズカフェの神山繁代表(42)を筆頭とする若い世代に引き継ぎ、アジア視察を通して、コザの魅力をさらに追求しようと「アジア模合」を開催する。

ニューオーリンズの観光施策について報告し合ったアメリカ模合=15日、沖縄市中央のプレイヤーズカフェ
ニューオーリンズの音楽の街づくりや観光施策について話す真栄田義人さん