津波発生、ゴルフ場に避難 中城村とオーシャンCCが使用協定


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署名した協定書を見せる浜田京介中城村長(右)、小池正昭オリックス・ゴルフ・マネジメント合同会社社長(中央)=21日、中城村役場

 【中城】中城村(浜田京介村長)と同村にあるゴルフ場オーシャンキャッスルカントリークラブが20日、「津波時における一時避難施設としての使用に関する協定」を締結した。

中城村は太平洋側東海岸に面しており、海岸から1キロの範囲には海抜10メートルの平地部に住居や公共施設が多く立地している。津波発生時には高台への避難が必要となるため、海抜40メートルから124メートルに位置するオーシャンCCが施設の一部を一時避難場所として提供する。
 オーシャンCCを運営するオリックス・ゴルフ・マネジメント合同会社(東京都・小池正昭社長)は「ゴルフ場は特に地域住民の人たちとの連携が必要。その中で危機に際して避難場所を提供するという形で地域に貢献したい」と話した。
 浜田村長は「村民の生命、財産を守る上で避難場所として施設を利用できるのは非常にありがたい。災害についての危機意識を企業と一緒になって解消していきたい」と話した。
 式典後には現場視察も行われた。避難場所は中城中学校向かいの坂道を100メートルほど上った所に入り口があり、その地点は海抜40メートル、クラブハウスまで行くと海抜は124メートルとなる。