【うるま】1959年、宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した事故について、当時の報道や特集、連載などの新聞記事を集めた資料・証言集「私たちは死にたくなかった 命の叫び 忘れたい、忘れてほしくない 決して忘れさせない 石川・宮森ジェット機墜落事故」(命と平和の語り部 NPO法人石川・宮森630会編)がこのほど、発刊された。
事故直後の米軍機の残骸や学校、家族が写る写真、米軍側の証言や賠償問題を扱った新聞記事を収録。事故を題材にした映画「ひまわり」の製作背景や米軍普天間飛行場に配備されたオスプレイの危険性を指摘する特集記事なども盛り込んでいる。
事故当時、遺体安置所の係をしていた同会の豊濱光輝会長も、自ら書いた手記やこれまでの講演内容を収めた。豊濱会長は「沖縄戦で命拾いをした人たちが産んだ子どもたちが犠牲になった。戦争がなければ米軍基地もなく、事故は起こっていない」と訴える。
証言集は全221ページ。定価は1800円。売り上げは常設展示資料館「630館」の建設資金に充てられる。問い合わせ・注文先は同会事務局(電話)090(8293)8615。