【アルゼンチン】祖国へ厚い謝意表明 移民団体連合会


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式典に参加した(左から)東江マリーア・パウラさん、マリーアさんの父の東江ロベルト博士、ダニエル・フィルムス議員、生垣彬在亜日系団体連合会副会長ら=5月10日、アルゼンチン

 アルゼンチンへの移民者でつくるアルゼンチン移民団体連合会(FAC)は5月10日、200年間、お世話になったとして、祖国アルゼンチンへの厚い謝意を表明した。

 また、式典が国会議事堂上院議員会館内の「青の間」で開かれ、ダニエル・フィルムス上院外交委員長が50を超える移民団体でつくるFACの役員たちを歓迎した。
 参加した団体責任者らは主にヨーロッパ系の移民団体の代表たち。在アルゼンチン日本大使も参加した。
 FAC理事会の中には日系人の代理となる沖縄系の東江マリーア・パウラ氏(37)がその会計監査を務めており、当日アルゼンチンの日系社会を代表した。
 FACはアルゼンチン社会で文化的、社会的、経済的および政治的な各分野に積極的に参加し、貢献するさまざまな法人資格を持つ移民団体を全て含む。
 フィルムス議員は参加した日系人らに「アルゼンチン国民が夢を見る国の将来がさらに明るくなるように、さまざまな民族の社会融合のためになる必要な法案には、私ども上院が一丸となり、援助を惜しまない。アルゼンチンは多様な民族社会から成立し、その統合からなる国であり、世界でも珍しい国だ。私たちの子孫のためにも一緒に進展への道を歩んで行こうではないか」と呼び掛けた。(大城リカルド通信員)