【アメリカ】「謡やびら踊やびら」盛大に 北米県人会


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「謡やびら踊やびら」の舞台で歌や踊りを披露する北米沖縄県人会芸能部のメンバーら=米ロサンゼルス市の隣接都市トーランスのアームストロング劇場

 北米沖縄県人会の芸能部設立は1987年、琉球芸能の普及、発展、継承を目的に発足し、26年がたった。その間、芸能部に所属する各芸能教室の普段の練習をステージで表現し、多くの人に見てほしいと願い「謡やびら踊やびら」と銘打って公演するようになり、ことしも18回目の公演をこのほど開いた。

ロサンゼルス市の隣接都市トーランスにある500人収容のアームストロング劇場はほぼ満席だった。
 南カリフォルニアにある琉球芸能20研究所の教師と門下生による演奏曲目は、舞踊・民謡ともに、古典あり、現代物あり、合奏など四十数曲に上り、延べ100人以上の出演者でにぎわった。ことしの芸能部長は名護出身の新城義道さん。
 芸能部長は2年の任期が終えるとさらに情熱を燃やし、芸能部の顧問となり、部員同士の絆を強めているようだ。
 県人会に所属する25の琉球芸能研究所の教師と門下生の多くは県人会員となり、各研究所の発展と同時に県人会の発展に寄与している。琉球芸能は3世、4世の若い世代へと継承され、北米沖縄県人会が南カリフォルニアの他県の県人会よりはるかに大きな組織となっている理由の一つだろう。
 国吉信義北米沖縄県人会会長は「北米沖縄県人会は芸能部、婦人部、青壮年部が3本柱となり発展してきた。私が常々言っていることだが、県人会は単なる親睦団体ではなく、沖縄文化の継承・普及と地域社会への貢献を目的としている。沖縄芸能はわれわれの文化遺産であり、県人会は芸能とともに成長してきた。2年後の2015年にもぜひ『謡やびら踊やびら』を見に来てください」とウチナーグチと英語で祝辞を述べた。(当銘貞夫通信員)