慰霊の日向け手作りエコキャンドル 宮古島8小学校児童


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エコキャンドルを宮古島市に贈呈した児童ら=11日、宮古島市役所平良庁舎

 【宮古島】慰霊の日の23日を前に、戦没者へ哀悼の思いを示すとともに地域の環境を守ろうと、宮古島市内の小学生たちがエコキャンドルを約400個作った。23日に行われる「慰霊の日・ライトダウン」で活用する予定で、市を通して企画に賛同する市内の飲食店などに配られる。子どもたちは「みんなで心を込めて作った。慰霊の日のライトダウンに役立ててほしい」と話した。

 エコキャンドルは宮原、平良第一、東、佐良浜、久松、来間、西辺、北の市内8小学校の児童が放課後子ども教室の時間を使って制作した。家庭の廃油などを利用し、環境問題に配慮した。
 23日の「慰霊の日・ライトダウン」は、飲食店でキャンドルのともしびを見てもらうことで、多くの来店者にも沖縄戦に思いをはせてもらうとともに、省エネについても考える契機とする企画。ことしで5回目。
 11日、宮古島市役所で贈呈式が行われ、伊良部島・佐良浜小学校の上原愛姫さん(5年)、浜川咲良さん(同)、前泊礼音さん(同)は「6月23日は沖縄の人々にとって忘れられない日。美しい自然を守り、平和な世界を守るために役立ててほしい」と呼び掛けた。
 下地敏彦宮古島市長は「キャンドルを作ってくれてありがとう。みんなでともそう」と語った。