平和祈る光、空へ 「さとうきび畑」歌碑ライトアップ


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 【読谷】慰霊の日を前に読谷村から平和を発信しようと15日、読谷村高志保の「さとうきび畑」の歌碑がライトアップされた。高志保子ども会の児童による合唱も披露され、上空4千メートルまで届くというサーチライトとともに戦争のない平和な世界を願った。

 児童生徒の平和に関する図画作文コンクールで村長賞に輝いた、我如古美沙稀さん(15)=読谷中3年=による平和メッセージも読み上げられた。我如古さんの作文は曽祖母(そうそぼ)から聞いた戦争体験についての意見文。曾祖母の体験を語り継ぎ、戦争を二度と起こしてはいけないと訴えた。我如古さんは「曽祖母は泣きながら体験を語った。世界では今でも戦争が続いている。世界から戦争がなくなるように努力していきたい」と話した。
 石嶺伝実村長は「歌詞の『あの日海の向こうから戦がやってきた』ということが二度とないように、歌碑の前で誓いたい」と述べた。
 点灯式後には平和への思いが記された灯ろう200個が近隣の道路に並べられ、一帯は平和を祈る光に包まれた。

「さとうきび畑」を合唱する高志保子ども会の児童=15日、読谷村高志保
上空4千メートルまで届くというサーチライトとともにライトアップされた「さとうきび畑」の歌碑