ノグチゲラ身近に 中村さん撮影、あすから東村で写真展


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ノグチゲラがデイゴの花にくちばしを入れる写真を撮影した中村保さん=19日、東村立山と水の生活博物館

 【東】東村ノグチゲラ保護監視員を務め、40年近くやんばるの自然保護と観察を続けてきた中村保さん(69)が撮影した作品を紹介する巡回写真展「東村の森とノグチゲラ」(東村教育委員会主催)が、25日から東村立山と水の生活博物館で開かれる。

貴重な瞬間だけでなく、長年の観察による生態の紹介もあり、中村さんは「県鳥、村鳥であるノグチゲラを身近に感じてほしい」と話している。写真展は60作品を準備。東村のほか、南風原、名護、那覇でも開催する。
 展示される作品は、蜜を吸うのか、餌の虫を探すのか不明だが、デイゴの花にくちばしを入れるノグチゲラなど珍しい写真もあり、長年の観察で分かった生態に関する詳細な説明が付けられる。
 中村さんはこれまでの作品と調査結果をまとめた「ノグチゲラ美術館」建設構想を温めている。「来年も東村で開催する特別展のテーマが決まっている。教材用DVD作りも進めたい」と語った。
 東村では入場料大人200円、子ども100円(月曜休館)。同博物館(電話)0980(51)2828。その後の開催場所は次の通り。
▽8月1~同13日南風原文化センター
▽8月21~9月1日名護博物館
▽9月17~同20日県庁ロビー。