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4月23日に尖閣諸島を訪れた漁業現況視察団に米ロサンゼルスから参加した国家基本問題研究所LA支援会参与のジン・コジマ氏(59)の報告会が9日、トーランスのプラザ・ホテルで行われた。
討論会もあり、参加者35人が活発に意見を交わした。
報告に先立つ現場の実録放映では、尖閣諸島周辺海域で日本漁船団9隻、中国公船団10隻、日本海保船団23隻の攻防の模様が紹介された。
コジマ氏の報告によると、乗船前には厳しいチェックが行われ、魚釣島、北小島、南小島など各島の1カイリ(約1・8キロ)以内に近づけず、ビデオ撮影も禁止された。
魚釣島周辺では(漁船から海への)飛び込みも禁止、何があっても島への上陸は厳禁(上陸は刑事罰の対象)などの禁止事項が申し渡されたという。
魚釣島には戦没者の慰霊塔があるにもかかわらず、島での慰霊祭は行えず、周辺海域では8年以上前から漁業は行われていないという。実際、現場地域にたどり着いたとたん、中国公船の領海侵犯も確認され、不慮の事故を避けるため「その場をすぐに立ち去れ」との注意が日本海保船から喚起され、全速力で帰ってきたという。
コジマ氏は「日本海保も守ってくれるというよりは一緒に逃げる形となり、本当に悔やまれた」と語った。報告の後の討論会に入り「尖閣諸島の天気予報を放送すべきだ」「アメリカに住む人は何ができるかを考えよ」などの提案があった。(当銘貞夫通信員)