「移動規制植物」理解を 病害虫の危険 持ち出し禁止


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 観光シーズンを前に、那覇植物防疫事務所は8~12日まで、移動規制植物や病害虫の周知を図るため、広報を強化する。

3日、県庁で会見した齋藤大郎植物検疫官は「観光客などが規制植物と知らずに購入してしまっている。広く理解してもらえるよう周知を図りたい」と話した。
 同所によると、取り締まり件数が多い紅イモなどサツマイモは観光客が自宅での調理を目的に、そのほかの県産食材と一緒に持ち出そうとする事例が多いという。そのため、同所は事業者側も注意して販売するよう呼び掛けている。
 アリモドキゾウムシやミカンキジラミなど病害虫のまん延を防ぐため、寄主植物の紅イモやかんきつ類などは県外への持ち出しが禁止されている。広報活動は県内の空港や港、卸売市場などで実施。アリモドキゾウムシが根絶した久米島への再侵入防止も含め、チラシの配布やアナウンスなどで県民や旅行者に持ち出しへの注意を促す。