若い世代で平和活動 「読谷Re:ピースレンジャー」発足


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 【読谷】憲法や平和、戦争について気軽に考える機会をつくろうと、読谷村に住む4人が新しい団体「読谷Re:ピースレンジャー」を立ち上げた。

活動の第1弾として20日、読谷村文化センター中ホールで映画「日本国憲法」の上映会を開く。結成を呼び掛けた金城太生郎(たきろう)さん(36)は「平和や基地問題を話題にしにくい世の中の雰囲気を変えたい。考えを押し付けるのではなく、若い世代や普通の人が気軽に語り合うきっかけにしたい」と語る。
 村内で飲食店を営む金城さんはこれまで、憲法や政治に関する話題が「真面目。とっつきにくい」などと言われ敬遠されることに違和感を感じていた。最近、テレビや新聞で憲法改正が取り上げられるようになり、危機感を抱いた。
 会社員の三村顕(けん)さん(46)は、「もっと若者が参加しやすい企画を作りたい」とレンジャーに加わり、妻のゆりこさん(41)がキャラクター「読平(よみひら)まもる君」を作った。山口未可さん(44)は「自分の行けるものに参加すればいいし、平和運動にもいろんな選択肢があっていい」と語る。
 団体名の「Re:ピース」には「平和を創り直す」という意味を込める。今後は映画上映や本の読み聞かせなど、若者が参加しやすい企画を考えていく。趣旨に賛同するレンジャーも居住地を問わず募集中だ。
 当日は憲法を分かりやすく解説した本を紹介するコーナーも設置する。午後6時半開場、7時上映。入場料900円(18歳以下無料)。会場の都合上、事前予約を呼び掛けている。予約・問い合わせは(電話)090(4779)1080(事務局)
英文へ→Young generation launches new peace organization

「読谷Re:ピースレンジャー」の(左から)金城太生郎さん、三村ゆりこさん、三村顕さん、山口未可さん=6月30日、読谷村
キャラクターの読平まもる君