開邦、初の16強 県高校野球第5日


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宮古工―開邦 8回開邦無死三塁、3番伊佐碧が右前に逆転の適時打を放つ=6日、宜野湾市立野球場(桑原晶子撮影)

 第95回全国高校野球選手権沖縄大会第5日は6日、宜野湾市立野球場などで2回戦8試合を行い、開邦が4―3で宮古工を破って夏の大会初の16強入りを決めた。美里工は延長十四回の末、5―4で具志川を振り切った。

真和志は3―0で普天間に完封勝ち。八重山は6―3で粘る与勝を退けた。沖水は3―1で那覇西に競り勝ち、名護商工は7―3で名護に快勝。知念は南部工との延長十四回の熱戦に3―1で勝利した。浦添商は終盤に追加点を挙げ、3―1で豊見城を突き放した。第6日の7日は、同球場などで2回戦の残り6試合を行う。

◆開邦・エース伊佐 逆転決勝打
 開邦は八回、エースで3番の伊佐碧が、逆転の適時打で自らを助ける貴重な1点を挙げた。これが勝ち越し点となり、チームは夏の県大会初の16強入りを決めた。
 七回に同点に追い付いたとき、二番の伊波愛斗と「次は2人で点を取ろう」と決めていたという。八回、先頭の伊波は、右越えの大きな当たりで無死三塁のチャンスをつくった。
 続く伊佐は外角低めのカーブを、うまく合わせて打ち、約束通り伊波をかえした。「気持ちで持っていった」と振り返った。
 3点を追う七回、同点にしたのは1年生たちの活躍だった。2死一、三塁から連続適時打を放った8番大城幸太朗、9番高江洲龍太良の2人、さらに四球で出て2点目のホームを踏んだ7番儀間敦生は、ともに1年生。2点二塁打を放った高江洲は「貢献できたのでうれしい」と喜んだ。
 伊佐は、大城盛隆監督伝授の「宜野座カーブ」を武器に、マウンドでも踏ん張った。直球とカーブを織り交ぜ、4回以降は点を与えなかった。
 「自分たちの野球をすれば、チャンスが来ると信じていた」と話した伊佐。初の3回戦に、主将として「自分たちの力を強豪相手にぶつけていきたい」と力を込めた。(宮里努)

◆きのうの結果
▽2回戦
美里工 5―4 具志川
  (延長十四回)
知念 3―1 南部工
  (延長十四回)
浦添商 3―1 豊見城
開邦 4―3 宮古工
名商工 7―3 名護
八重山 6―3 与勝
真和志 3―0 普天間
沖水 3―1 那覇西

◆きょうの試合
▽2回戦
【宜野湾】9時
浦添―向陽
嘉手納―糸満
中部商―沖尚
【北谷】9時
南風原―西原
八商工―沖高専
豊見城南―北中城