東村立保育所に双子4組 「こんなの初めて」所長驚き


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東村立保育所に通う双子の(前列左から)渡久山紋寧ちゃん、紋那ちゃん、仲村蘭可ちゃん、蔵之助ちゃん、(後列左から)當山愛心(あいみ)ちゃん、心結(みゆう)ちゃん、中村楓希ちゃん、楓心ちゃん=10日、同保育所

 【東】人口約2千人と沖縄本島内で1番人口の少ない村の東村で、双子が増えている。東村立保育所には10日現在、4組の双子が在籍。知念伊津子所長は「30年近く東村で保育士をしているが、こんなに双子がいるのは初めてだ」と驚いている。

年内にもう1組の双子が生まれる予定という。
 双子は、0~1歳児クラスに1歳の渡久山紋那(もな)ちゃんと紋寧(もね)ちゃん、1~2歳児クラスに1歳の仲村蘭可(らんか)ちゃんと蔵之助ちゃん、2~3歳児クラスに2歳の當山愛心(あいみ)ちゃんと心結(みゆう)ちゃん、3~4歳児クラスに4歳の中村楓心(ふうか)ちゃんと楓希(ふうき)ちゃんの4組。3月まで、もう1組が登園していたが、親の転勤で園を離れた。
 知念所長は「2人一緒に入園するので、慣れるまでが大変だった。最初はどっちがどっちか分からず、洋服に名前を貼ったり、服の色で覚えたりしていた」と話す。「慣れると徐々に顔や性格の違いが分かってくる。間違えて呼んだとき、本人たちに訂正されるのも、成長が感じられてうれしい」と笑顔を見せた。
 知念所長によると、村内に2カ所あった保育所は、園児が減ったことから2001年に統合された。現在の園児数は47人で、2園に120人近くいた30年前と比べ、3分の1に減少している。
 知念所長は「若者が減り、園児も減っているが、小さい村だからこそ顔の見える保育ができる。保護者や地域の人たちと協力していきたい」と話した。