名牛、名勝負振り返る 50周年で11月に記念誌


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記念座談会で沖縄闘牛界の名牛、名勝負を振り返る県闘牛組合連合会の関係者=13日、琉球新報中部支社

 【沖縄】沖縄県闘牛組合連合会(幸地政和会長)は13日、会創立50周年記念誌の発刊作業の一環として、琉球新報中部支社で記念座談会を開いた。

1960年代に未踏の41連勝を記録した初代ゆかり号など名牛、名勝負の数々を振り返り、伝統の継承や観光イベントとしての発展など今後の課題を語り合った。
 50周年記念誌は、11月10日に石川多目的ドームで開催される第100回秋の全島闘牛大会に合わせて発刊する予定。
 座談会は幸地会長のほか、伊集盛先さん(記念誌編纂(へんさん)委員長)や上原政英さん(元闘牛解説者)など各地区の組合関係者の計7人が出席した。
 62年の第1回全島闘牛大会で初代王者に輝いた宇堅トラムクーや「技の名牛」と呼ばれた石川角白など記憶に残る名牛、名勝負を語り合った。連勝街道を歩んだゆかり号の強さを「相撲でいえば大鵬」(伊集編纂委員長)とたたえた。
 「県外へのPRで観光の柱に」と提言する一方、伝統継承のため「闘牛や牛飼いの維持と増加を」と課題も指摘した。
 記念誌は、第1回全島闘牛大会から共催する琉球新報の記事を収録。座談会や関係者の寄稿で沖縄闘牛の歴史をつづる。
英文へ→Okinawa Bullfighting Federation to publish book commemorating 50th anniversary