地域おこしへ連携 和太鼓普及へ県支部設立


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21日の公演へ向け練習を重ねる總管太鼓のメンバー=13日、嘉手納町

 【嘉手納】県内の和太鼓5団体がこのほど、団体同士の交流や地域おこしのためのイベント開催を目的に団体を立ち上げた。全国770団体が加盟する日本太鼓財団の県支部として活動する。

21日には、結成記念公演としてかでな文化センターで「沖縄和太鼓 飛翔をめざして」を開く。
 初代支部長は嘉手納町の總管(そうかん)太鼓同志会会長の与座克己さん。昨年9月から団体結成を呼び掛けた。構成は名護桜太鼓、比屋根華太鼓、安田太鼓、舞葵琉太鼓。今後は会員を増やす活動にも取り組む。
 沖縄ではエイサーや古典民謡などで太鼓が使われるが、和太鼓の歴史は他県に比べて浅い。与座さんは「エイサーなどの要素も取り入れつつ、沖縄独自の太鼓文化をつくりたい」と語る。
 總管太鼓の儀間南さん(23)は「メンバーの刺激になり視野が広がるのでいい。和太鼓の知名度アップや県外公演にも挑戦したい」と意気込む。
 日本太鼓財団は1997年に設立された全国組織。コンクール開催、技術講習などを行う。21日は大分県からゆふいん源流太鼓も特別出演する。
 公演は午後1時半開場、2時開演。大人千円、中・高校生500円、小学生以下は無料。問い合わせは(電話)090(9785)5608(事務局・上原)。