【嘉手納】人通りの少なくなった中心市街地に活気を取り戻そうと、嘉手納町の新町通り周辺の26店舗・店主会はこのほど、専修学校の学生と協力してオリジナルの「のぼり」を作った。22日から各店舗前に並んでいる。店主らは「通りが華やかになった。ぜひ風になびくカラフルなのぼりを見に来てほしい」と呼び掛けている。
企画名は「ハッピータウンプロジェクト」。デザインしたのはインターナショナルデザインアカデミー(浦添市)のグラフィックコースに通う12人。
先月から数回、通りに足を運んで店主の希望を聞き取った。思わず笑みがこぼれる店主の似顔絵や、店一押しの商品名を入れたものなど、多種多様なのぼりができた。
企画者の大城絵利香さん(39)は「今は車で通り過ぎるだけになっている。お客さんの目に留まることで集客につなげたい。今後は地元の学生なども巻き込みたい」と希望を語る。
通りで薬局を営む伊礼政吉さん(65)は「笑いがあっていい。若い皆さんの考えでどんどんやってほしい」と満足げ。美容室を営む伊佐悦子さん(52)は「上等なのぼり。昔のように地域で子どもを見守る安心・安全な通りになってほしい」と語った。
のぼりをデザインした町出身の田場美鈴さん(19)は「中学の時は通学路だった。地元と直接関わって、地域貢献できてよかった」と語った。
又吉舞子さん(19)は「人通りは少なくて寂しい感じがしたが、店の人たちはみんな明るい。通りに来てのぼりを見て楽しんでほしい」と語った。