大城・平田組(ソフトテニス)届かず 北部九州総体第2日


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女子個人3回戦 粘って打ち返す糸満の(左から)大城真央と平田美里ペア=29日、大分市のだいぎんテニスコート(大城周子撮影)

 【北部九州総体取材班】全国高校総合体育大会「2013未来をつなぐ 北部九州総体」は第2日の29日、大分県など3県で本格的に競技が始まり、県勢6組が出場したソフトテニス女子個人は、大城真央・平田美里組(糸満)が初戦の2回戦を突破したが、3回戦で群馬のペアに敗れた。

バスケットボールは1回戦を行い、男子興南が71―73で前橋育英(群馬)に競り負け、女子那覇も69―76で鵬学園(石川)に敗れた。バレーボールの女子西原は決勝トーナメント進出を逃し、卓球の団体1回戦では、男子普天間が1―3で埼玉栄に、女子コザは0―3で中村学園女子(福岡)にそれぞれ敗れた。体操の個人戦では男女ともに予選通過はならなかった。

◆ソフトテニス・女子糸満/土壇場で粘り 窮地も笑顔
 窮地でも、笑顔が消えることはなかった。県勢で唯一3回戦に進んだ大城真央・平田美里ペア(糸満)。惜しくも白星は飾れなかったが、0―3から2ゲームを連取するなど粘りを見せて観衆を沸かせた。大嵩葉月監督は「惜しかった」とつぶやいた後、言葉を継いだ。「流れにのみこまれず巻き返した。本人たちにとって大きな一歩になる」
 ストレート勝ちした2回戦から一転、3回戦は苦戦を強いられた。後衛でのラリー勝負で流れをつくろうという作戦を、相手が読んできた。ラリーの球に前衛が絡み、ポーチボレーなど強打を打ち込まれた。
 あっという間にスコアは0―3に。ただ、そこからが見せ場だった。指揮官の指示を受けて作戦を変更。大城が低くコースを突く弾道で相手後衛を左右に走らせ、崩れたところを攻め込んだ。第6ゲームはジュースの末にミスが続いて競り負けたが、大嵩監督が試合前「土壇場のときにやってくれる。信頼が厚いペア」と紹介した通りだった。
 試合を終えた2人は「悔しい」という言葉が口をついた。チームでは大城が主将、平田が副将を務める。31日にある団体戦に気持ちを切り替え、平田が「1戦でも多く勝って沖縄の名を広めたい」と言えば、大城は「1戦1戦みんなで楽しみながら頑張りたい」。少しのミスも許されないハイレベルな舞台で、成長を続ける。(大城周子)