【東】8月3日に行われる、3年に1度の伝統行事「有銘大綱引き」に備え、同村有銘区では綱作りに精を出している。
綱は、直径70センチで長さ70メートル、重さ3トン。26日夜、有銘公民館には成人会や青年会のメンバー約20人が集まり、大きな掛け声と共に力を合わせ、大綱の一部となる約45メートルの綱2本を編み上げた。宮城毅区長は「郷友会をはじめ多くのみなさんに来てもらい、有銘の先祖・先輩が残してきた行事を知ってほしい」と呼び掛けている。
綱引きは、1892年から100年以上続く伝統行事。有銘区は戦前・戦後にかけて稲作が盛んな地域だったが、復帰前の土地改良などで田んぼが減少、71年を境に綱引きも途絶えてしまった。しかし、区民らの強い要望で86年に復活。現在、わらは金武町伊芸区から購入している。
綱作りは、10年前までは区民総出で本番の1日で完成させていたが、徐々に人が減ってきたことから、今では約2週間かけて準備を進めている。 区長時代に綱引きを復活させた具志堅興徳さん(89)は作業の様子を見ながら「続けていて関心する」と喜びを語る。今回初めて綱作りに参加した、大城亜美(あいみ)さん(21)は「手が痛かったけど楽しかった。自分たちの代もやっていきたい」と話した。
子どもたちによるわらび綱引きは午後7時15分から、大綱引きは午後8時から有銘小中学校グラウンドで開かれる。誰でも参加可能。