うるま市にニューヒーロー 闘牛戦士「ワイドー」参上


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<悪の一味に「爆弾割り」>園児らを前に熱い闘いを繰り広げる闘牛戦士ワイドー(右)とカミヤー軍団=うるま市石川のむぎの子保育園

 【うるま】闘牛をローカルヒーローとして身近に感じてもらおうと、闘牛戦士「ワイドー」が6月に誕生し、市内の保育所やイベントなどで公演している。発起人は、闘牛実況アナウンサーの伊波大志さん。創作のきっかけは披露宴の余興だというが、今では「子どもたちに闘牛を広めたい」と精力的に活動している。

 公演には、ワイドーと「悪の組織カミヤー軍団」、解説者の伊波さんが登場。赤と黒の色使いで頑丈そうなワイドーに、紫のマントを着たカミヤー軍団の一味が襲い掛かる。カミヤーの衣装は、伊波さんのアイデアで手作りだ。
 ワイドーの技は、実際の闘牛の技を忠実に再現した。相手の眉間を目がけて角を打ち込む割技をベースに「爆弾割」、角を掛けて相手の首をひねる掛け技を基に「カキヤーハリケーン」、上から丸抱えするマンガタミーを模して「マンガタミーアタック」を編み出した。
 うるま市石川のむぎの子保育園でこのほど行われた公演では、園児ら約90人が“観戦”。声援で力を得たワイドーが、一味をやっつけると、子どもたちは伊波さんと声を合わせ「ワイドー(わっしょい、よくやった)」とたたえた。
 伊波世羅くん(5)は「闘牛に似ていた。ワイドーが強くて楽しかった」と話した。
 現在は、ワイドー役や悪役を伊波さんの妻・彩絵さんが務めることもあるという。伊波さんは「いろんな人を巻き込んでいきたい」と賛同者も募集している。