男子ハンド・興南、8強進出 北部九州総体第5日


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後半25分、高い打点からロングシュートを放つ糸数卓朗=1日、佐賀県の神埼町中央公園体育館

 【北部九州総体取材班】2013年度全国高校総合体育大会「未来をつなぐ 北部九州総体」は第5日の1日、大分県などで競技を行い、県勢は8競技に出場した。ハンドボール男子の興南は3回戦で神戸国際大付(兵庫)に44―31と快勝し、8強入りした。

ソフトボールは男女の2回戦があり、男子の読谷は千葉敬愛に7―0でコールドゲーム勝ちし、女子のコザは千葉経大付に0―13で敗れた。弓道個人女子では玉城早希(知念)が決勝に進んだ。自転車は4キロ速度競走の大濱光貴ら北中城勢がいずれも初戦を突破した。サッカーの那覇西は1回戦で水戸啓明(茨城)に2―4で敗れた。卓球はシングルスがあり、県勢は男女とも2回戦で敗退した。カヌーは男子スプリント・カナディアンフォアの沖縄水産が決勝へ駒を進めた。

◆男子ハンド興南 得意の「守って速攻」存分
 ベスト8を懸けた男子3回戦。男子興南は終始リードを保ったまま6年連続6回目出場の神戸国際大付(兵庫)に快勝した。「守って速攻」という興南の持ち味が存分に発揮された試合展開だった。
 前半19秒。U―19(19歳以下)日本代表メンバーにも選出されているエースの屋比久浩之がディフェンスをかわして鋭いシュートを放ち、先制点を奪う。興南はそのまま勢いに乗り、前半12分で7―2と完全に主導権を握った。
 1―2―3の守備から積極的に圧力をかけ、相手のパスミスなどを誘った。そこから素早いパス回しと高い個人技で主将の黒島誠や東立拡らが得点を重ねた。
 前半19―14と5点リードで折り返すと、黒島宣昭監督は後半、糸数卓朗を投入。181センチの糸数がロングシュートを立て続けに4本決めるなどして突き放した。
 糸数は「少しのスペースでも積極的に狙いに行った」と充実した表情を見せた。
 「守ってからの速攻や展開はできたが、失点が多すぎた」と反省点を挙げた黒島監督。2日の準々決勝は全国選抜優勝校で第1シードの不来方(岩手)との対戦だ。3回戦で惜敗した女子那覇西の戦いぶりを挙げ「最後まで諦めなければチャンスはある。気迫で負けるな」と不来方戦に向け選手らを鼓舞した。
(松堂秀樹)

※注:大濱光貴の「濱」は、右側がウカンムリに「眉」の目が「貝」