被災者支援へ「ふちゅくるん」 グッズ販売で資金造成


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「ふちゅくるん」グッズの購入を呼び掛ける同団体のメンバーら=うるま市内

 【中部】東日本大震災の被災児童や県内避難者を支援する団体「いのちの未来プロジェクトふちゅくるん」はこのほど、支援資金造成のためのTシャツやトートバッグ、ステッカーを製作した。県内のイベントなどで販売する。売り上げは、福島から子どもたちを呼び、県内の子どもとの交流事業に活用する。

 同団体は、原発事故後に県内に避難してきた福島県出身の大橋文之さん夫妻が中心になり立ち上げた。「ふちゅくるん」は「懐」を意味し「子どもを懐に抱くように」と子どもを大事に思う親の気持ちが込められている。
 Tシャツなどにプリントされている「ふちゅくるん」のロゴは、趣旨に賛同した木版画家の名嘉睦稔さんがデザインした。紅型で色付けもされている。
 福島から子どもを迎える時には、平和学習や文化交流をする予定という。同団体メンバーで自身も避難してきたという桜井野亜さんは「福島の子どもたちが沖縄に来て将来の可能性を感じ、未来を切り開くことができれば」と思いを込めた。