【アルゼンチン】独立記念日 盛大に 新遊歩道で市政府式典


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アルゼンチン独立宣言の記念日を祝う関係者ら=アルゼンチンのブエノスアイレス市

 197周年アルゼンチン独立宣言記念日の7月9日、全国の国民が独立を祝った。ブエノスアイレス市内の祝賀はカバジート地区で歴史の古い旧「パティオ・レチェーロ」(乳業業者たち操車場)で開催した。

 ブエノスアイレス自治市政府は旧操車場の改装を完了し、旧名は「パセオ・ポルテニョ・デ・ラス・コレックティビダーデス」(移民コミュニティーのブエノスアイレス市における遊歩道)に改称。この遊歩道の目的はブエノスアイレス市に移住した多様な移民者がそれぞれの民族料理や工芸作品、伝統などを披露し、売り物として出すことだ。
 独立宣言を記念する式にはマウリーシオ・マクリ市長をはじめ、マリーア・E・ビダル副市長、エルナン・ロンバルディ文化省担当官、市会議員、各移民団体代表らが出席した。
 マクリ市長は次のように述べた。
 「私たちの独立記念日を祝うためにこの場所を選んだ市政府による決定は、アルゼンチンが、より良い将来を夢見て到着した家族でつくる、さまざまな移民グループの貢献により構築されたことに基づく」
 ブエノスアイレス自治市警察音楽隊が国歌を演奏し、また、日系、アルメニア系、コロンビア系団体の歌手がアルゼンチンの愛国唱歌を歌った。日系歌手を代表し、沖縄出身のグラシエラ・仲宗根(第5回世界のウチナーンチュ大会のNHKのど自慢優勝者)が舞台を飾った。
 毎月第1日曜日、遊歩道に集まる移民団体は、それぞれの文化、料理法を紹介し普及させている。音楽や演芸のショーも催している。新しい観光名所となることが期待されている。(大城リカルド通信員)