演劇通し、沖縄戦学ぶ 17、18日 勝連で公演


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初めての合同稽古に熱を入れた「表現倶楽部うどぃ」と「肝高の阿摩和利」のメンバーら=15日、うるま市勝連のきむたかホール

 【うるま】大阪府狭山市(さやまし)の「表現倶楽部うどぃ」の子どもたちとうるま市の「肝高の阿摩和利」の子どもたち総勢約100人が、沖縄戦をテーマに演じる「新龍神伝説 風の声がきこえる」が17、18の両日、うるま市勝連のきむたかホールで披露される。沖縄での公演は5年ぶり2回目。

 狭山市の中学生が沖縄への修学旅行で平和学習し、阿摩和利と出合ったことをきっかけに8年前に始動。大阪や長崎、福岡で公演を重ねてきた。
 物語は、狭山の中学生・みずきが、1935年の沖縄に導かれて、少女「ナミ」と出会うところから始まる。やがて、みずきや友人らは沖縄戦を追体験する。
 15日、沖縄入りした狭山の子どもたちは、劇中にも出てくる佐喜眞美術館や対馬丸記念館を回った。公演前初めての合同稽古では、実際に沖縄であった戦争を思い、涙を流して演じる役者もいた。
 初めての役者でナミ役を演じる神田新那さん=与勝高1年=は「一番は狭山のメンバーと交流できるのがうれしい。これまで沖縄戦のことを遠く感じていたが、あらためて戦争について考えた」と話す。
 演出・脚本のイエローミワさん(48)=狭山市=は「沖縄に来てこの活動が生まれたことの素晴らしさや、沖縄の子どもたちと育んできた絆を見てほしい」と思いを込めた。
 開演は17日が午後6時、18日は午後1時と午後6時。全席自由で当日券2500円。問い合わせは沖縄公演事務局(電話)098(989)9459。