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アルゼンチンと日本(沖縄県系人も含む)の俳優が演じる「サムライ」というタイトルの映画がこのほど、アルゼンチンで上映・公開された。映画はアルゼンチンの「ガウチョ」(南米のカウボーイ)と日本の「サムライ」がテーマ。アルゼンチン人のガスパル・ショイエル監督(42)の第2作である。
アルゼンチンのガウチョと日本のサムライを比べて共通点を語ろうとしているファンタジーであり、いわゆるチャンバラ・アクション映画ではない。
ショイエル監督は19世紀後半のアルゼンチンと日本の歴史に興味を持ち、そこから「サムライ」の筋書きを考え出したという。
その他の出演者はタケオの父親(高島ホルヘ)、母親(河島美樹)と、いずれも日本人、妹はグラシエラ・仲宗根(第5回世界のウチナーンチュ大会のNHKのど自慢優勝者)。
この映画の中心テーマと、両国の伝統と発展が面白く描かれているかについては反応が二つに分かれている。タケオとガウチョのシーンが期待に応えた観客もいれば、がっかりした人も少なくない。
当然だが、最終的判断は各人に委ねられる。これからも日本をテーマにした、より面白く内容の濃い映画作品が出てくる期待も生まれている。(大城リカルド通信員)