【アルゼンチン】日本祭り盛大に 南米にエイサー響く


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日本祭りで披露されたエイサー=8月17日、アルゼンチン・ブエノスアイレス市内

 「日本祭りパレード」が、アルゼンチンの英雄ホセ・デ・サンマルティン将軍の日の8月17日、大寒の青空の下で正午から午後5時まで、ブエノスアイレス市内で行われた。

 開催地はサンタフェ大通りのサンマルティン広場と7月9日大通りの間で、「南米のパリ」と言われている大都会の中でマンハッタン・ニューヨーク的街並みのような場所だ。在亜日系団体連合会(FANA)とブエノスアイレス市の主催の下、エイサー太鼓や空手家、踊り、日本的物品の展示販売が催された。
 日本全国の県人会の参加があった。アルゼンチンの日系社会は、その70%以上は沖縄県系人が占めるとあって「日本祭り」が行われる際には、沖縄県系の活躍が見られる。
 パレードには「夢海渡太鼓」、ブエノスアイレス太鼓、琉球舞踊グループ、日本舞踊グループ、在亜日本人会と日亜学院の剣道クラブ、空手家、日亜学院のみこしが参加した。沖縄獅子も演技を披露しながらパレードに加わった。
 アルゼンチンの日系社会だけでなく日本文化が好きな人々が集まり、3時ごろにはサンタフェ大通りは観客でいっぱいになった。サンタフェ大通りでは多数のスタンドで日本食品(しょうゆ、みそ、焼き鳥、ラーメン)の他、日本の伝統の品が販売された。
 日本祭りは日本大使館、JICA、日亜商工会議所が後援。水上正史駐亜日本大使、長沼智之領事、JICAアルゼンチン武田浩幸所長、野村知宏・日亜商工会議所副会頭、ブエノスアイレス市政府からフリオ・クロシ氏が出席した。パレードの最後は盆踊りで締めくくった。(大城リカルド通信員)