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ブラジルのサンパウロ州サンビセンテ市と那覇市の姉妹都市提携35周年記念式典に参加するため、那覇市の翁長雄志市長らの一行が8月25日、サンパウロを訪問した。
一行は、翁長市長のほか、安慶田光男市議会議長ら6人。同日、ブラジル沖縄文化センターや県人会本部会館で催されたカラオケ大会などを見学。翌26日午前にはイビラプエラ開拓先没者慰霊碑を参拝し、移民資料館も見学した。午後は県人会本部で会見を開いた後、田場ジョルジ県人会会長ら関係者と懇談した。
会見で翁長市長は「ブラジルは4回目だが、親交を深めてきた方々に再会できるのがうれしい。外国のウチナーンチュを見るたびに、文化の力を実感する。サンビセンテ市ともますます密接な関係を築いていきたい」と述べた。
県人会メンバーとの懇談では、沖縄の基地依存経済を問題視する質問に対し、基地の跡に整備した那覇新都心の経済効果の大きさを、税収や雇用面など数字を挙げて説明し、基地の弊害を指摘した。沖縄の発展のためには、現在直面している諸問題を政治家や県民が右、左に分かれることなく心を一つにして取り組まなければならないことを強調した。
安慶田市議会議長は3度目の訪問。「ブラジルのウチナーンチュに沖縄の原点を見る思いがする」と感慨深げに語った。
夜は市内のシュラスカリーヤ(バーベキュー専門店)で、那覇市人会(金城ジョゼ会長)と県人会の共催で歓迎夕食会が催され、約150人の会員や元研修生たちと歓談した。