【キラリ大地で】琉球舞踊師範4人 県人会発展に寄与


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手携え、協力惜しまず
 北米沖縄県人会芸能部が県人会発展に大きく寄与してきたことはアメリカではよく知られている。中でも4人の琉球舞踊師範の活躍は特筆に値するだろう。眞境名愛子、宮城能松、与那嶺恵子、新垣幸子の4氏だ。

 4人には多くの共通点がある。長い芸能生活、多くの門下生、北米沖縄県人会芸能部長経験者で現在は顧問、終生琉球芸能に取り組む姿勢がうかがえる。眞境名さんは世界若者ウチナーンチュ大会のワークショップで、琉球舞踊の歴史について講演、舞踊の手ほどきをした。北米沖縄県人会芸能部創立発起人の一人である。
 宮城さんと新垣さんは琉球舞踊のみならず、琉球民謡の教師でもある。宮城さんは米カリフォルニア州内のみならず、州外にも支部があり、ニューメキシコやニューヨーク、ノースカロライナ、テキサス、ジョージア州にまで教えに行く。10月20日には宮城能松芸歴60周年記念および免許披露公演をロサンゼルス市で予定している。
 与那嶺さんは若い世代の門下生に恵まれ、ジョセフ・ジョーンズさんは5年前に、山内亜希子さんは2年前にそれぞれ最高賞を受賞、若者の代表的存在だ。2人は将来、アメリカの琉球舞踊界を背負って立つといわれ、期待されている沖縄系2世だ。
 4人の師範は良きライバルであるが、北米沖縄県人会のイベントには共に手を携え、積極的にボランティア精神を発揮、協力を惜しまない。(当銘貞夫通信員)

7月18日世界若者ウチナーンチュ大会にオープニング・セレモニーでかぎやで風を披露する師範ら。左から沼田美智子(教師)、眞境名愛子、宮城能松、与那嶺恵子の琉球舞踊3師範=米トーランス市文化会館
新垣 幸子さん