【アメリカ】押元さん 総合監修 ミス・ユニバース日本代表衣装


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松尾幸実さんに衣装デザインの仕上げを行う押元末子さん=東京・椿山荘ホテル

 2013年度ミス・ユニバース日本代表の松尾幸実さん(25)=京都府出身=の世界大会に向けた壮行会が9月12日、東京・椿山荘ホテルで行われ、ハリウッドで着装教室を営むコスチュームデザイナー押元末子さん(52)=北中城村出身、旧姓上間=がデザインや制作を担当したナショナルコスチューム(衣装)をお披露目した。

 松尾さんは日本のファッションモデル・タレント。モデルの仕事と並行して漫画家としても活動しており、地方の雑誌で4こま漫画などを描いていた。
 12年夏、インターネット上で連載が決まりかけていたところ、ミス・ユニバース・ジャパンの通過通知が届き、年齢的にも最後のチャンスと考えてチャレンジ。三重代表として2013ミス・ユニバース・ジャパンに出場し優勝、ミス・ユニバース日本代表に選ばれた。
 ナショナルコスチューム総合監修のいきさつは、押元さんが以前デザイン、制作したミス・アジアUSAでのナショナルコスチュームが高く評価され、選考対象のデザイナーの中から押元さんが選ばれた。
 7月に1度、帰国・上京し、全体ミーティングと松尾さんとの顔合わせ、デザイン打ち合わせ、生地選び、制作と仮フィッティングを実施した。ミーティングなどは全て東京で行われたが、制作は沖縄で実施された。
 その後、ハリウッドのオフィスでコスチュームを仕上げ、9月上旬に再度上京、オフィシャル写真撮影、ステージ上でのウオーキング練習、プレスリリース(ニュース発表)をした。
 今回のプロジェクトでは、ヘアデザイン、立ち振る舞い、ウオーキングなども含めたナショナルコスチューム総合監修を押元さん、生地提供は「山野流着装」が担当した。日本の素晴らしい伝統を重んじ、その品格を残しつつ、モダンにアレンジした。日本が誇る、世界で最も美しい衣装十二単(ひとえ)をモチーフに、斬新な形に仕上げた。
 松尾さんは「気品と私の良さを出すようにしていただいた。どこの国にも負けないくらいの華やかさだと自負しています」と自信を語った。世界大会は11月9日(現地時間)にモスクワの「クロッカスシティーホール」で開催される。(当銘貞夫通信員)