名護市長選保守系候補 人選作業が急加速


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 来年1月19日投開票の名護市長選まで3カ月。保守系候補者選びは名護市区選出の自民党県議、末松文信氏と島袋吉和前市長に絞り込まれた。米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設阻止を掲げ、既に出馬を表明している現職の稲嶺進氏の陣営が着々と準備を進める中、移設を容認する保守系陣営の擁立作業は大詰めを迎えている。

 「自民党本部を中心に候補者擁立に向けて調整している」。11日午前、菅義偉官房長官は記者会見でこう述べた。辺野古移設を推進する政府・自民党の掛け声に呼応するように、連休明けの今月15日から擁立作業は急ピッチで進められた。
 県の川上好久副知事の擁立断念後、末松氏や名護市議会野党会派の礎之会は連日市内で会合を開き「ゼロベース」(同会市議)で人選に突入。辺野古移設を容認していた過去の3市長の下で部長や副市長として働いた末松氏が移設問題などに精通しているとして「末松県議しかいない」との声が大勢を占め、17日に同氏に出馬を打診した。
 ただ後援会など周辺が出馬に反対している末松氏は、「それらしい話はあったが、答えてはいない」と要請の諾否については口を濁らせる。
 一方の島袋氏は15日に経済関係者らでつくる「和の会」が候補者として推薦を決定。16日には末松氏側にも伝えられたが、本格的な協議は進んでいない。島袋氏は「手続きとしてはこちら側と(選考する側が)同じテーブルで話し合うのが筋。まずは政策を擦り合わせるべきだ」と述べた。
 保守陣営の擁立作業は人選の最終段階で難関に差し掛かった感もある。礎之会会長の長山隆市議は「早く(候補者を)決めて、すぐにでも公表したい」と心境を吐露した。(仲村良太、金城潤)