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【糸満】糸満市の西崎ニュータウン自治会自主防災会(新垣喜順会長)は20日、同自治会集会所前広場で避難訓練を実施した。1995年の阪神淡路大震災のように建物が倒壊することを想定し、避難した後に救護所や簡易トイレを一から組み立てた。集会所内では地域の防災を考える座談会も開かれ、さまざまな観点から防災を考える一日となった。
訓練には東日本大震災の被災地で炊き出し支援をする北中城村YORISOI(よりそい)隊のメンバー16人も参加した。糸満市の製麺業「サン食品」から200食分の沖縄そばの提供を受け、ジューシーも添えて住民に振る舞った。
座談会は「避難所における『食』」をテーマに糸満市市民活動支援センターが主催。食物アレルギーを持ちながら避難所で暮らす人々を想定し、対応策が話し合われた。
YORISOI隊の大城健キャプテンは、2年間、被災地で沖縄そばなど食事を提供してきたが、1年過ぎた後に住民からアレルギーがあることを告白された経験を紹介した。
「市食物アレルギーの親子の会」の田村磨理さんは、アレルギーを持つ人への周囲の理解が足りないとした上で、「本当に食べられない物があるということを頭の片隅に置いてほしい」と注意を促した。
避難訓練を主導した古我知進副会長は「震災が起きた場合は、その場にある物を臨機応変に使って対応しないといけない。今後も本番に生かせるような訓練を続けていきたい」と話した。