闘ヤギ、闘牛ナイターで もとぶフェスタ


社会
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多くの観客が見詰める中、角と角を突き合わせる2頭の牛=26日、本部町の多目的イベント広場

 【本部】夜の本部観光を楽しんでもらおうと「第1回もとぶ観光文化フェスタ」が26日夜、本部町多目的イベント広場で開かれた。

通常は昼間に別々で行われるピージャーオーラーサイ(闘ヤギ)とウシオーラセー(闘牛)を同時にナイターで開催。新しい取り組みに地元住民や観光客ら延べ300人が観戦し、盛り上がった。
 闘牛では、若い牛たちが迫力ある試合を展開。「ヒーヤ」という闘牛士の掛け声と、角と角をぶつかり合わせるコツンという音が会場に響き渡り、観客も身を乗り出して観戦した。
 相手の牛を力強く外へ突き出すと会場からは歓声が上がった。
 試合の合間には、地元の人たちによる民踊演奏があった。
 埼玉県から夫婦で観光に訪れた折原秀子さん(57)は「闘ヤギや闘牛は初めて見た。迫力があって驚いた。地域の方が盛り上げようとしているのもよかった」と話した。
 まつり実行委員長の宮城政弘県本部闘牛組合長は「台風の影響で観光客が少なかったが、地元の人が足を運んで盛り上がった。ヤギが好きな人が牛を、牛を見る人がヤギを見るきっかけになれば」と話した。
 平良武康副町長は「本部の夜を楽しんでほしいという気持ちで、ナイターで開催した。闘牛など本部の生活文化を観光素材にしたい」と語った。次回は12月に開催予定。