【ペルー】太田守玄さん(本部町出身)100歳祝う 家族に囲まれ誕生会


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100歳の誕生ケーキを囲んで写真に納まる太田守玄さん(手前中央)=9月21日、ペルー・リマの中華レストラン

 9月21日に100歳を迎えた太田守玄さんの誕生会が、家族、親戚、友人、知人ら多くの祝福客が集う中、ペルー・リマのサンシードロ区にある中華レストランで盛大に催された。

 1930年、17歳を迎えた太田さんは生まれ故郷の本部町伊豆味を後にして単身で地球の反対側にある南米ペルーへと旅立った。
 南米ペルーには既に親戚の叔父が雑貨店を営んでおり、リマに着いたら叔父の店を手伝う手はずになっていた。数年後の56年、今帰仁村湧川に住む仲宗根静子さんを生涯の伴侶としてめとり、同じ年、ペルーに再渡航を果たした。
 当時、リマ在住のウチナーンチュの間では頼母子講(たのもしこう)が盛んで、新たに商売を始める人には率先してお金が当たるように優先させてくれた。
 夫婦でリマ市の中心街で始めた衣料品店はとても繁盛した。1男1女に恵まれ、現在長男アルトウーロさんは小児科医、長女ミドリさんは琉球大学でスペイン語の先生として活躍している。(赤嶺光弘通信員)