【アメリカ】北米県人会 バザーに800人盛況


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石原民謡をバックにキーボードを演奏するアイ・テシマさん(前列左)=北米沖縄県人会のバザー会場

 北米沖縄県人会(国吉信義会長)は10月13日、米ガーデナ市の県人会パーキング場にテントを張り、バザーを催した。非営利団体(NPO)として登録している同会の主な収入源は、会員からの寄付と会員の無料奉仕からの収益が大半を占める。バザーはその最大行事の一つ。特設ステージを設定し、800人以上の人出でにぎわい、大きな売り上げにつながった。

 会場では沖縄食が人気だった。サーターアンダーギー、沖縄そば、ナントゥー、アシティビチー・スープなどを求め、長い行列が続いた。当日は暖かい秋日和で、チキンやビーフのバーベキューの焼ける香ばしい匂いがそよ風に乗って辺り一面に流れ、人々の食欲をそそった。
 会員が経営する農場現地直送の野菜、趣味で営むポット・プラント(ランやプルメリアなど)、家庭用雑貨、クラフト製品、衣類、書籍なども陳列された。
 特設ステージでは琉球舞踊、民謡、空手、琉球祭り太鼓、カラオケ、フラダンス、ウクレレ演奏など多くのパフォーマンスが人目を引いた。琉球民謡では朝一会、石原春雄民謡研究所などが大勢のメンバーで演奏、沖縄色を醸し出したメロディーが秋空にこだました。
 奉仕パフォーマンスで特に顕著なのがアイ・テシマさん(高校生)。県人会の新年宴会、ピクニック、バザーなどのイベントには必ず出演し、フラダンス、琉球舞踊、サンシン、ギターなどの楽器の演奏にも秀でている。母が金武町出身系の沖縄3世。今回はキーボードにウイリアム・ローガン、バイオリンをシゲル・ローガンの兄弟による演奏をバックに「童神」「花」を歌った。ウイリアム、シゲル兄弟の母みさえ(旧姓比嘉)さんは北中城村出身である。(当銘貞夫通信員)