東村と名桜大、長寿復活へ連携 健康支援で協定締結


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長寿復活へ協定を結ぶ伊集盛久村長(左)と瀬名波栄喜学長=5日、名桜大

 【北部】名桜大学(瀬名波栄喜学長)と東村(伊集盛久村長)は5日、同大で「健康支援活動提携協定」を締結した。東村では住民の肥満や生活習慣病を要因とする医療費増大が大きな課題となっており、大学の研究成果を活用して長寿村の復活に取り組む。

 締結式には瀬名波学長と伊集村長はじめ、双方の関係者が出席した。東村では既に名桜大が学生を派遣して中高年対象の運動講習会を開いている。今後は協定に基づき、大学と役場が協力して(1)村健康増進計画策定を加速(2)運動に取り組みやすい環境づくり(3)村民の健康意識向上―を柱に事業を進める。
 式で瀬名波学長は「長寿村を復活させるきっかけとなることを願う」と期待を寄せた。
 伊集村長も「医療費増大などの改善が急務だ。介護に頼らない健康な長寿社会をつくりたい」と抱負を述べた。
 東村によると、医療費のうち生活習慣病を原因とするものが78・7%を占め、住民健診で肥満と判定された人が41・5%に上る。同村は高齢化も進んでおり、長寿復活へ予防策などが課題になっている。