【フランス】石垣焼、パリ出展

　美しい青い色が特徴的な石垣焼、その窯元である石垣焼窯元がこのほど、フランスのパリ万博が行われた会場で、一流展示会を行う会場として世界的に有名なグランパレで出展した。

　厳選された世界の一流工芸品や新鋭工芸作品を紹介する展示会として、ことしが初開催となるこの展示会は、フランスの伝統工芸を伝承する格式ある団体、アトリエダールドフランスが主催。今回日本からの参加は石垣焼のみで、フランスの美術館やモード関係者など１２団体による審査で選出された。特に美術館からの評価が高かったという。
　グランパレの展示会は、パリの中心地にそびえる巨大な展示会場。石垣焼以外にも一度では回りきれないほどの展示物がある中、石垣焼窯元主宰、金子晴彦さんの制作した石垣焼は美しい青色の色彩が目を引いたのか、多くの人々が関心を持って足を止め見入り、人気の高さがうかがえた。
　金子さんは「フランスだけでなく、ヨーロッパでも数少ない上質の展示会なので、今までにないくらいのお客さんがたくさん来られている。最高級の所で最高級の物を買っていかれるお客さまに石垣焼を認めていただけてうれしい」と語った。石垣焼は来年パリの画廊で個展が開かれることが既に決まっている。（大城洋子通信員）