泡盛「南風原」デビュー 町と瑞泉酒造が共同開発


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城間俊安町長(右から3人目)に泡盛「南風原」を贈呈する瑞泉酒造の佐久本学社長ら(左から2人目)=18日、南風原町役場

 【南風原】南風原町と瑞泉酒造(佐久本学社長)が共同開発を進めていた町オリジナル泡盛「南風原」の新酒と5年古酒(各720ミリリットル、30度)が完成した。12月中旬からの県内小売店舗発売を前に、瑞泉酒造の佐久本佐長らが18日、同町の城間俊安町長を訪ね、オリジナル泡盛を贈呈した。

 町は新たな特産品開発として一括交付金を活用し、町独自の泡盛の開発を企画、1976年から町宮平に酒造蔵を構える瑞泉酒造に開発を依頼した。「オール南風原」の泡盛を目指し、町職員、自治会長、議員をはじめ、10月に開催された「はえるんフェスティバル2013」の来場者に試飲してもらい、ラベルデザインも含めた「町民投票」を実施、選考委員会などを経て新酒、古酒の各1点が決定した。
 新酒は甘い香りと味わいがあり、古酒は甕(かめ)貯蔵ならではのまろやかで、ふくよかな甘い香りが特徴という。
 瑞泉酒造の佐久本社長は「南風原の土地柄のおかげでいい泡盛ができている。町の皆さんと南風原の酒を広められることに感謝したい」と話した。城間町長は「待ち望んでいた“南風原の酒”を県内外に広くアピールしていきたい」と喜んだ。