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「芸道無限」と銘打った宮城流能松会宮城能松芸歴60周年記念および免許披露公演が10月20日、米ロサンゼルス市アラタニ日米劇場で催され、会場は満杯の観客でにぎわった。沖縄から宮城流2代目家元宮城能造さんほか7人、ハワイから朝一会6人、そのほか各地から多くの賛助出演があり、盛大だった。
公演当日は能松さんの作詞、創作舞踊「四季の開花」「寿の舞」、恩師の故宮城能造初代家元の創作、宮城能造2代目家元の構成で「尚徳王天国で舞う」など豪華絢爛(けんらん)、総勢100人の出演者が舞台いっぱい沖縄色に染めて、多くの演目が公演され、観客を魅了した。比嘉朝儀元北米沖縄県人会長が大会実行委員長を務めた。
第2部では能松門下生免許披露式典があり、沼田美智子さん、バーカー上村多美子さんに師範免許、中島理智子さん、ハイヤット艶子さんに教師免許がそれぞれ授与された。
能松さん(74)は那覇市生まれ、12歳ごろ初代宮城流家元故宮城能造に入門、1969年に渡米、琉球舞踊の道を一心に歩んできた。一方で北米沖縄県人会芸能部長、理事など要職を歴任、琉球芸能を通して日本文化に貢献したとして南加日系婦人会功労賞も受賞した。現在能松会は7州9都市に支部があり、多くの門下生の指導に当たっている。
宮城能造宮城流2代目家元、古謝弘子朱日流家元、銘苅盛隆野村流音楽協会沖縄県指定無形文化財保持者、宇座嘉憲徳八流太鼓保存会・国指定重要無形文化財琉球舞踊技能保持者らのほか4人が沖縄から賛助出演。村田グラント安冨祖流朝一会のほか4人もハワイから駆け付け出演した。
2代目家元能造さんは「能松先生と私のお付き合いも、先生の入門当時からなので、60年になる。共に稽古した日々が懐かしく思う」と懐古した。(当銘貞夫通信員)