名桜大の瀬名波栄喜学長、勇退へ 後任候補に山里氏ら


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瀬名波 栄喜学長

 【名護】名桜大学の瀬名波栄喜学長(85)が任期を1年残して勇退することが21日、分かった。2010年の公立大学移行をはじめ、地域連携窓口となるエクステンションセンター開設や学生会館建設など一連の施策で成果を収め、瀬名波学長は「大学運営が安定し、上昇気流に乗る時期に後進に道を譲りたい」と語った。

学内の選考会議は内外の3人から新学長候補を選び、26日に比嘉佑典理事長に報告する。
 新学長候補には山里勝己副学長(64)、金城利雄看護学科教授(62)、玉城英彦北海道大特任教授(61)が挙がっている。新学長は2014年4月1日に就任し、任期は17年3月までの3年。
 瀬名波学長は琉球大教授在任中に、創立理事として開学から名桜大運営に携わり、名桜大教授、副学長を経て06年に学長就任。09年、12年に再選された。瀬名波学長は「大学の歴史とともに20年間歩んだが、全国の国公立大で最高齢の学長でもある。さらなる発展を期待し、今のうちにバトンを渡したい。今後は専門の英文学研究に力を注ぎたい」と話した。