【中城】1935年に開店し、地域に親しまれてきた中城村北上原にある城間商店が12月27日、建物の老朽化などを理由に閉店した。28日には親戚や地域の人たちが感謝の集いを開き、商店を切り盛りしてきた店主の藤原好子さん(63)らの労をねぎらった。藤原さんは「地域の皆さんに支えられて今までやってこれた」と涙を拭いながら感謝の言葉を述べた。
城間商店は藤原さんの父、故・城間盛榮さんが1935年に雑貨店として開店した。戦争によって店舗が焼失したが2年かけて再建して営業を再開。その後91年から、主に藤原さんが店主を務め、22年の間に地域になくてはならない存在となった。
感謝の集いには親戚をはじめ、商店で一緒に働いてきた仲間、地域の人たちが駆け付け、藤原さんを囲んで「ご苦労さま」「寂しくなる」と声を掛けた。
藤原さんは「今までとにかく一生懸命やってきた。たくさんの人たちに囲まれて、今は感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔で話した。