夏の甲子園ポスター 美来工科・藤村君グランプリ


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グランプリに選ばれた県立美来工科高校2年生の藤村柊君(左端)と(左2人目から)ブロンズ賞に選ばれた上間優菜さん、平田園華さん、松田紗理奈さん=16日、沖縄市の県立美来工科高校

 【沖縄】今夏の第96回全国高校野球選手権大会に向けた大会ポスター用原画コンクール(主催・朝日新聞社)で、県立美来工科高校コンピューターデザイン科2年生の藤村柊君(17)=沖縄市与儀=の作品がグランプリに選ばれた。県内初の受賞で、夏の甲子園全国大会のポスターに使用される。藤村君は「信じられない。びっくりした」と驚きを隠せない様子で受賞を喜んだ。

 全国から応募された638点の中から選ばれた。藤村君は同校の教育プログラムの一環で作品作りに取り組んだ。昨年7月ごろから写真素材を集めて、約3カ月かけて制作。放課後も残って作業に励むこともあった。藤村君は「先生たちの技術指導がなければ受賞できなかった」と感謝の気持ちを伝える。
 作品は、青地のスタンド席と選手を背景にして、投手戦で熱闘を繰り広げる2人のピッチャーをイメージし、燃える闘志を赤色で表現した。
 スポーツの中で野球が好きな藤村君。「沖縄からグランプリが選ばれた。甲子園に出場する沖縄の高校も優勝を目指して頑張ってほしい」と県勢にエールを送った。
 コンクールではそのほか、同校2年の上間優菜さん(17)、平田園華さん(17)、松田紗理奈さん(17)の計3人がブロンズ賞に選ばれた。上間さんは「初めての賞でうれしい」と笑顔で話した。