【アメリカ】「着物伝えたい」 押元末子さん意欲


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新年の抱負について語る押元末子さん

 山野流着装の伝統的な着物の着付けで、基本を教える一方で、モダン着物の最新スタイルを考案している押元末子さん(52)=北中城村出身=に新年の構想などについて話を聞いた。

 押元さんはブラジルサンパウロ美術館で「現代ファッションを取り入れた和服の紹介」「日本ファッションデザインの可能性」についての講義で着物の基礎知識や歴史を分かりやすく説明し、好評を得たばかり。
 「ことしは芸術的なさまざまなショーを展開して着物の美しさを伝え、飛躍の年にしたい」と世界を目指す。「日本文化の美しさを世界の人々に知ってもらいたい」と普及に意欲を燃やす。
 押元さんは「末広着物エージェンシー」を経営し、ハリウッドで舞台や映画、テレビ、コマーシャル、雑誌、各種イベントに出演する俳優・女優が着る衣装、主に着物のデザインを行っている。着物をドレス風に表現したり、ファッション性を高め、ダンサーやバレリーナがステージで着用する着物コスチュームを創造したりし、注目を集めている。
 昨年11月にモスクワで開かれたミス・ユニバース世界大会で、日本代表の松尾幸美さんが身にまとったモダン着物が、ナショナル・コスチューム部門で86カ国中5位に入賞した。(当銘貞夫通信員)