耕作放棄地が再生 園児ら野菜収穫


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【北中城】北中城村渡口の畑で24日、野菜収穫体験があり、北中城幼稚園の子どもたちがカラシナやチンゲンサイを収穫した。この畑は昨年まで木や雑草が茂る耕作放棄地だったが、村やJAなどでつくる村耕作放棄地解消対策協議会で補助金を活用し、農地に再生させた。対策に取り組む村産業振興課は「今後の耕作放棄地の解消につなげたい」と話している。

 村農業委員会によると、村内の耕作放棄地は約46ヘクタール(2013年度)。農家の高齢化が進み、その解消が課題とされてきた。09年に発足した同協議会が今回、国と村の補助金約220万円を使って耕作放棄地を開墾し、野菜を栽培した。4月以降は希望する若い農業従事者に引き継ぐという。
 村産業振興課によると、村外からも農業用に土地を借りたいとの問い合わせが多く寄せられているという。同課は遊休農地の貸し手と希望者とを結び付ける仕組みの必要性などについて触れ「土地所有者と借り手をうまく仲介し、活用されていない耕作放棄地の解消に取り組みたい」と語った。

開墾した土地で収穫した野菜を持ち笑顔を見せる子どもたち=24日、北中城村渡口
耕作放棄地となり、木々が生い茂っていた農地=2013年夏、北中城村渡口(北中城村提供)