みんなで植樹、桜見頃 普天間川沿いに420本


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桜の植樹や清掃活動を続けてきた家人衆会のメンバー=26日、北中城村石平

 【北中城】北中城村石平区の普天間川沿いに植えられたヒカンザクラが見頃を迎えている。2005年から地域住民が植樹し育ててきたもので、花を咲かせるようになった今では川沿いは「桜小路」の愛称で親しまれている。

26日には花見会が開かれ、住民が桜並木に咲き誇る花を楽しみながら交流を深めた。
 桜の植樹や手入れに取り組んできたのは、地域の40~50代が中心となっている家人衆(やーにんじゅ)会(楚南兼二会長)だ。幼少時によく遊んだ普天間川に清流をよみがえらそうと、02年10月に発足した。
 以来、10年以上美化活動を続けており、生活排水で汚れ、雑木が生い茂っていた普天間川の景観は見違えるほどに良くなった。
 05年に宝くじ助成事業を活用し、これまで約420本の桜の苗木を植えた。「ボールペンほどの長さしかなかった」(楚南さん)という苗木が、3年ほど前から咲き誇るようになった。
 楚南さんは「かつての風景を取り戻しながら、桜の隠れた名所にしたい」と目を細めた。