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【宜野湾】宜野湾市大山の田芋畑を歩きながら魅力を感じてもらう散策会が9日行われた。市民グループの呼び掛けで約50人が参加し、畑の中に残る自然や歴史遺産、湧き水を回った。
宜野湾の田芋のことを多くに人に知ってもらうため、昨年2月から活動する「大山田芋ファンクラブ」が企画した。地元宜野湾市のほか那覇市、糸満市、沖縄市、名護市など各地から参加者が集まった。
講師を務めた宜野湾市教育委員会文化課の呉屋義勝さんは「皆さんの目で見て、聞いて、触りながら田芋畑を感じてほしい」と呼び掛けた。参加者はせせらぎの音を聞きながら、畑に生息する昆虫を見たり、琉球王国時代の街道クンジャンアブシなどの遺跡を訪れたりして、田芋畑の魅力を実感した。
田芋農家で「緑と水のおくりもの 大山ターブックヮ」の著書がある伊佐實雄さんは水源のカー(湧き水)を案内。「建物が増え、水量に変化が出ている。自然を守ることはカーを守ることであり、私たちの生活を守ることになる」と語った。
約2時間の散策を終えた参加者はふかした田芋と、茎を使ったムジ汁を味わった。豊見城市から家族5人で参加した具志堅ゆかりさんは「子どもと一緒に畑を歩き、いろんな生物を見ることができて良かった」と話していた。