【アメリカ】“ショーの街”で活動3年 ラスベガス県人会


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「県人会があるお陰で張り合いのある日々を送れて楽しい」と語るラスベガス県人会のメンバー

 米ネバダ州の最大都市であり、不夜城の街・ラスベガス―。ショービジネスが盛んなカジノでその名をとどろかせ、年間5千万人の観光客が集まる国際観光リゾート地だ。ラスベガス沖縄県人会は発足3年を迎え、活発に活動している。

 ラスベガスは、砂漠がありながら、オアシスがあるため水の便が良い。穏やかな気候で、住みよい理由としては法人税や所得税がなく、その他の税率も低い。そのため、大企業の進出や移住人口の増加が著しい。
 北東7マイルには、人口8千人以上の空軍基地がある。国際結婚した沖縄県系人の女性たちも少なくない。
 県人会の会員は60人。毎週水曜日に愛好者が集まり、三線と琉球舞踊の練習がある。みんな食べ物を一品持ち寄って、練習を楽しんでいる。
 2代目会長の和子・アンダーヒルさん(宜野湾出身)は、「2月に新年会、4月はピクニック、4カ月に1回は会員の誕生日会を開いて、県人が経営する日本レストランから仕出し弁当を注文して楽しんでいる。これからは、困っている沖縄県人を助け、また若い人たちにも県人会に入会してもらえるように働きかけていきたい」と話す。
 今年はヤードセールで収益を得て、さらにネバダ日本商工会秋祭りに参加して、県人会による琉球舞踊を披露した。会員の数人は、「県人会があるおかげで、夫に先立たれても張り合いがある日々を送れて楽しい」と話す。県人会の副会長は栄子・モーランド(旧姓・上原、糸満出身)さん、会計は百香・カセレスさん(旧姓・島仲、石垣市出身)、書記は悦子・クリセーさん(旧姓・沢岻、南風原出身)。
 (鈴木多美子通信員)